2023年度ハンガリー・ソルノク市派遣事業に参加して

2年7組グローバル専攻の佐藤楓(サトウカエデ)さんが、この春休み『2023年度ハンガリー・ソルノク市派遣事業』に参加する機会を得ることができました。この派遣事業は『遊佐町と姉妹都市であるハンガリー・ソルノク市での交流をとおし、町民の国際的な感覚と協調心を養うとともに、次世代を担う生徒の国際理解を深めるため』(遊佐町ホームページより抜粋)、遊佐町が行っている国際交流の一つです。この派遣事業を通して学んだ事について、楓さんに早速体験記を書いてもらいました。

2年7組グローバル専攻

佐藤 楓

3月19日に日本を出発し、約8日間、派遣団員としてハンガリーの首都ブダペスト、遊佐町の姉妹都市であるソルノク市(ヤース・ナジクン・ソルノク県)、ハンガリーの歴史に重要なエゲル市(ヘヴェシュ県)に滞在し、様々な体験をすることができました。滞在中、印象に残っていることは2つあります。

まず、1つ目はハンガリーの歴史と文化に触れることができたことです。ハンガリーはアジアの7つの民族が集まってできた国で、ヨーロッパで信仰している人が多いキリスト教を積極的に取り入れたことでヨーロッパの国々に溶け込んだ国です。日本とは違い、国同士が陸続きのため他の国と戦ったり、様々な文化の交流をしてきたりしていました。だからこそ、日本との違いを新鮮に感じることができ、町を歩くだけでもワクワクしました。私はヨーロッパの歴史や町並み、文化が好きなので今回実際に体験したり、現地の人にお話を聞いたりして心躍る日々を過ごすことができました。

2つ目に印象に残っていることは、ホストファミリーと過ごした時間です。ホストファミリーは、滞在中、私のことをいつも気遣ってくれました。そのおかげで楽しく、心休まる時間をハンガリーで過ごすことができました。派遣事業のプログラムには、一日中ホストファミリーと過ごす日というものもあり、ホストファミリー宅周辺を散歩したり、ペットの犬と遊んだり、絵を描いたり、カードゲームをしたりと、様々なことをして過ごしました。この一日はハンガリーに行った中で一番思い出深い一日となりました。

この派遣事業を通して、私は人の優しさを学ぶことができました。なぜなら、現地の人たちは外国から来た私たちのために一生懸命にコミュニケーションを取ってくれて、困ったことがあったら丁寧に対応してくださったからです。例えば、ことばの意味が伝わっていなかったらジェスチャーで説明してくれたし、もっとわかりやすいことばにパラフレーズもしてくれました。私がハンガリーに行く前、一番不安だったことは現地の人々とコミュニケーションを取れるかどうかでした。日本語が使えないからというよりは、文化が違うことから、人そのものを少し恐れていたのだと思います。ですが、ハンガリーの人たちから優しく接してもらえて、その恐怖心も薄くなり、コミュニケーションを相手と取ろうと思えるようになりました。どこに行ったとしても人の優しさは変わらないし、怖がる必要は無いのだと学びました。

今回のプログラムを通して出会ったハンガリーの方々、そして両親を初めとして、ハンガリーに行くまでサポートをしてくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。この貴重な体験を今後の活動に活かしていきたいと思います。